【Q】QSLカードに必要な記入項目を教えてください。 【A】QSLカードに記載する項目が不完全ですと、折角いただいてもアワー ドの申請に使用できません。そこで、QSLに記入したらよいと思われる項目 についてまとめてみたいと思います。 <所在地に関する項目> QTH 住所のことです JCC(都市番号)又はJCG(郡番号) HAMLOGをお使いでしたらマスタデータとしてCODE欄に表示されると思いま    す。問題は、名古屋のように政令指定都市の区ナンバーが割り当てられて    いるような場合は、俗にAJAナンバーと言われているのですが、一般的に    JCCナンバーを記載した方がよいと思いますので、例えば千種区場合では、 JCC#2001-01のように記載すればよいと思います。    移動でJCG(郡)の場合、郡の名称だけ記入される方が多いのですが、町村    アワードを追いかけてみえる方のために町村名まで記入すると良い。  例)愛知県海部郡甚目寺町移動JCG#20003    ここで、HAMLOGではJCGナンバーのあとにアルファベット桁追加して、町村ナンバーを    持っていますが、これはHAMLOGの内部処理で使用する記号ですので、使用    しないこと。 GL グリッドロケータのことで、LOCとも書きます。   佐藤OMが解説されていますが、地球を編み目のように仕切って、記号化した   ものです。私は、昭文社の「県別マップル」シリーズの道路地図で運用地の   緯度・経度を求めて、GLIDLというグリッドロケータ計算用ソフトウエアで算出していま   す。GL:PM85NHのように記入します。 ZONE  アメリカCQ社やITU(国際電気通信連合)が定めた、地球の地域を示す記     号です。DX(外国局)には記入します。日本はCQ ZONE:25、ITU ZONE:45 です。 e-mail 最近はe-mailやホームページのアドレスを記入している方が目立ちます。     特に必須ではありません。   <自局名に関する項目> CALL 移動した場合にはJA2WCC/2のように記入します。 OP オペレータネームNAMEと同じ意味です。QRAとも言う場合があります。QRA    は無線局の名称の事ですが、アマチュアの個人局の場合QRA=NAMEとなり    ます。    クラブ局の場合は、クラブ名がQRA、OPが従事者名になります。 <データ欄> To Radio ここには相手の使用したコールサインを記入します。      JA2WCC/2、JA2WCC/MM、JA2WCC/JD1、KH0/JA2WCC、JA2WCC/QRPなど、 実際に相手が使用していたコールサインを記入します。モービルの場      合は、JA2WCC/MやJA2WCC/CM等も使用しますが、JA2WCC/2とした方が      良いと思います。      この欄に、名前や移動地名を記入してくる局がありますが、あくまで      もコールサインを記入する場所ですのでお間違えのないように。    転送枠  送り先のコールサインを記入します。ここには /2や /MMなどと記入      する必要はありません。固定局と交信した場合、To Radio欄と2回記      入することになります。 "Confirming Our QSO"の文字列      私たちの交信を認めます。と言う意味の文字です。このカードが交信      証であることを明確にするもので、この文字が入ってないとQSLと      して認めないというルールのアワードもあるので、記入します。  Date 交信年月日を記入します。出来るだけ「02 Jan 1998」のような方式      とします。「02 01 1998」「1998 1/2」「H10/1/2」は避けます。 JST 交信時刻を24時間制で記入します。外国と交信した場合はUTCと記      入し、国際標準時(グリニッジ標準時)で記入します。      JST 12:10または又はJST 1210とします。最近HAMLOGの内部処理用の      12:10Jや12:10U表記をされる方がみえますが、通用しません。      TIMEとした場合は12:10JSTとしなくてはなりません。 RST シグナルレポートですね。SSBやFMの場合は電信のトーンの評価を示      す「T」を横線で消すのが正規かもしれませんが、RST 59で厳しいア      ワードも認められています。 MHz 周波数を記入します。例えば、433.02MHzで交信した場合、「433.02」      と記入しても、単に「430」と記入してもどちらでもOKです。ただ      し、144MHzの場合等でMHz欄に「2m」等とバンド名で記入するのはや      めて下さい。ただし、MHzの代わりにFreqとした場合は、2mや6m等の      バンド表記でも認められます。 2Way 通常、電波型式をモード表示で記入します。SSB/CW/FMが一般的です。      電波型式で記入する場合もありますが、A3J/A1/F3等は電気通信条約      の変更があり、日本のアマチュアのみにしか通用しません。すでに電      波法も変更になっていますので、使用しない方が良いと思います。      2WayでなくMode表示でも良いのですがその場合は、2×SSBや2Way SSB のように記入します。 相手の移動地      「こちらで証明できないから記入する必要ない」と主張する方もみえ      ますが、相手がアナウンスされれば「貴局:愛知県岡崎市移動」等と      記入してやります。HAMLOGではそういう印刷機能がありますね。      必須ではありません。 RiG/Ant 必須ではありませんが、自局の設備を記入します。 自局の情報 自局のコールサイン、住所(移動の場合は移動地)、名前、       JCC/JCGナンバー、GLナンバー等を裏面に記入してあっても、わかりやす       くデータ欄にもまとめて記入しておきます。カード月に300枚も       受け取りますと、カード整理が短縮できて大変ありがたいです。 まあ、こんなところでしょうか。これは一例ですから、どのようにしたら良いか、 各人でいろいろバリエーションを考えてみて下さい。