【Q】我家の屋根は、全長7.5mしかありませんが、私の購入する予定のアン テナは全長20mあります。このアンテナを張る方法はないのでしょうか? 【A】屋根が20メートルもあるような家は、よほどの金持ちでしょう。私の家 は敷地すら全長20メートルとれませんが、7MHzのフルサイズのダイポール アンテナ(インバーテッドV)を上げています。 何も屋根に上げることにこだわる事はないでしょう。 ダイポールアンテナは建て方によって、次のようなバリエーションがあり、狭い 敷地でも建てられるよう、みなさん工夫してやってみえます。 1 水平ダイポール 敷地が20mとれれば、ポールを庭に建てたり、立木を利用するなり、片方を屋 根にマストを立てたり、また庭にパンザでも上げたりするなどしてとにかく張れ ばいいでしょう。 2 インバーテッドV 真ん中(給電点)を高いポールで支えて、両端は数メートル程度の竹竿等で受け る方法です。逆V型になる事からこう呼ばれています。性能は1の場合とほとん ど変わりません。逆Vの角度を120度程度にすれば10mも敷地があれば建ち ます。 3 ベントダイポール 水平にとれるだけ張って、余った両端を下に垂らす方法です。なるべく水平部分 を多くすることで性能的には劣化はあまりないでしょう。 4 傾斜型ダイポール 高いポールから低いポールにまっすぐダイポールを張る方法です。   5 垂直ダイポール ダイポールアンテナを垂直に上げる方法です。20mを垂直に立てるのには30 mくらいの非金属マストが必要ですから、ちょっと現実的でないですね。 6 変形ダイポール 敷地に合わせて、適当に曲げて展張したものです。 7 傾斜型インバーテッドV 真横から見た状態が逆Vであり、さらに真上から見てもV型となっている。イン バーテッドVよりさらに狭い敷地で建てられる。 以上、とにかく自分の敷地内で何か張れる方法を考えてみて下さい。 ダイポールアンテナを張る場合は、測定器としてSWR計又はSWRアナライザは絶対に必 要ですから、まずそろえてから張って下さいね。