2式2号電波探信儀1型 に使われたアンテナの実験

通称 「21号電探」 と呼ばれる このレーダーは70年ほど前、艦船や陸上で航空機探索用に使われていた 詳細はこちら

使用周波数は陸軍が150MC 海軍が200MC   艦船模型製作のリサーチ中に このアンテナのエレメントの概略構造を発見、 アマチュア無線では使用の例を見たことがないので  それなら 実験してみようと  あまり正確では無い資料をもとに 144MHZに寸法を直し 実験を始めた

左は 戦艦「武蔵」の艦橋に設置された 「21号電探」アンテナの実写真  右舷が受信用 左舷が送信用 と メモ されている

距離儀の上に補強材を入れて取り付けられている

重量は750kg 約1.5m高 約6m巾    巨大なアンテナである

エレメントの構造が わかる 唯一の写真 

位相反転の給電線が見える  (背面の反射網は 7cmのマス目であったとリサーチされている)

同じ構造のエレメントが 2っ 並列に接続されている(位相反転させている理由が良くわからない)       電探室までの「給電線」が同軸ケーブル だったか 梯子フィーダー だったか は不明

簡単な構造図   これを基に144MHZ用に寸法を直した

エレメントはビニール線  実機は横型で2組あるが 作りやすさから1組にした 垂直偏波?   まだ「反射網」は製作せず エレメントだけ  これでも指向性がある   一見50MHZのヘンテナみたい

なんでも手作り工房 に戻る     実験してみよう という方 メールください  ja2dvhあっとまーくjarl.com
                                                

給電部分 1/4λスタブを取り付けバズーカマッチで50Ω給電   いい加減に作った割りにSWRは良好    ベランダから吊り下げてSSBで実験中 15mの高さの9ELスタックで聞こえる局は Sが3くらい弱いが すべて聞こえる

10mm角のヒノキ材で1m×3mの枠を作り 10cmの桝目で真鍮線で網を作る (反射板)               給電点の状態

ベランダから吊り下げて実験(垂直偏波になるはず)

ベランダに縛り付けて実験(水平偏波になるはず)

2号機を製作 

2015−9

移動運用のため 3っに分解できるようにした2号機 

機械的強度を上げようと 給電部分を斜めにした

ベランダで調整中(地上高4mくらい) 右は1.2G八木  

   背面から見る      高さ1m 横幅3m 

2015-10-3 近所の三国山山頂に移動してSSBで実験した  10km程度の近距離は55〜57位のリポートが多かったが  100kmほど離れた伊勢市から いただいた リポートが59+ 不思議な飛び方をしている (航空機探知用のレーダーアンテナなので上空にビームがでているのかも??)
2015-10-03 三国山で移動実験中               CQ誌 2015-12 25Pに掲載(撮影JP3ELG)