1/200 潜水艦 イ182 

製作開始2011−10−30       完成   2012-1-10

地元の公民館祭りに 展示の依頼がありました 「大きなプラモ」といわれるのが嫌で 製作中の骨組みを一緒に展示しよう と イ182、雪風、長門 の3隻を作る準備をして 展示会には船体の骨組みを並べました   以前に作ったイ400は木板の張り合わせで船体を作りましたが 今回のイ182は 実艦と同じように 耐圧容器を塩ビパイプで作り外板を張る 構造にしました 強度は十分です   使用した資料は日本海軍艦艇図面集(日本造船学会編)の公式図面    

耐圧容器の表現をしているのは20φと13φの水道用塩ビパイプです

寸法が小さいので 割合簡単に工作できます   甲板は1mm×1mmの桧角材です イ400の時のように隙間を作ることはしませんでした

上は 同時に製作を開始した 「雪風」の船体

比較の為の「ヒトガタ」を置いて見ました 

甲板を張り 排水口を加工しました 

排水口は楕円穴の為 専用のノミを作れず 0.8mmドリルでプラバンに穴をあけて作りました(精度に問題あり)

船尾の状態 

船首の防潜網切断器はプラバンで製作  外舷電路はケーブル剥き出しではなく カバーのついた状態にしました

主砲と司令塔の工作 

塗装をして 手摺を加工しました  司令塔内は製作中の連装機銃と距離測儀 

船首のハッチからは魚雷の積み込み   潜水艦で使用した魚雷は93式酸素魚雷(全長9m)より一回り小さい95式(全長7.15m)

ハッチやボラード  スクリューを取り付け  スクリュー保護ガードは1mmφの真鍮線を叩き潰して平らにした

細部の製作 95式魚雷は3mmφのアルミ棒

カッターを係留して 停泊中の表現 (潜望鏡は下しているのが普通のハズ)

ほぼ完成 残るはアンテナ線張り

イ400 と並べてみた  イ400 の巨大さがよく判る

撮影 2011−12−31

太平洋戦争中 潜水中の潜水艦との通信には長波(波長約17km)が使用された 

愛知県刈谷市にあった(2006年撤去) 依佐見(よさみ)無線送信所の250m高の アンテナから 500kw出力で送信された    送信機は真空管ではなく高周波発電機だった

(真珠湾攻撃開始の暗号電報 「ニイタカヤマノボレ1208」を潜水艦向けに打電した送信所とされる)

ちなみに ニイタカヤマ(新高山)とは 台湾が日本統治時代 当時の最高峰(富士山より高い)の旧山名   現在名 「玉山」(3952m)