6V6 シングル ステレオアンプ   の試作

製作上の注意

古い友人のSさんから 昭和33年製の「6V6」を2本いただきました(この球の当時の仕事場はNHKでした) ジャンク箱に眠らせるのも もったいないので アンプを作り 再雇用することにしました  前段が12AX7の 極々 標準的な回路で特徴はまったくありませんが 6U8のアンプと同じく出力トランスは手持ちの 200V/12Vの電源トランスを使いました  

このアンプは別つけの「電源」に特徴があります 230Vほどの+B電圧を発生しているのは 200Vを100Vに落とすステップダウントランス のジャンクを 入出力逆にして 2次側に100Vを加えて使っています (この使い方に問題はありません)
ところが ステップダウンの目的で作られたトランスですから 6.3Vのヒーター用巻線はありません さてどうしたものかと考えました シャシー内にもうひとつトランスを置くのも能がありません ハタと気がついたのが安く市販されているスイッチング電源(ACアダプター)です 捜してみると6V 2Aの規格品がありましたのでこれを収め 0.3Vばかり規格の電圧より低いのですが ヒーター電源としました   

さすがに この標準型アンプは高ゲインです 6U8アンプと同じレベルの信号を入力すると 割れんばかりの大きな音になりますのでパソコンのオーデオ出力の信号でも十分実用になります 「音の良し悪しは?」 ですが  パソコンでwindows media player を走らせ CDを再生すると スペアナもどきの波形が見られ飽きません 耳を澄ますと わずかにデジタルノイズが聞こえましたが 実用に差し障るレベルではありません

ヒーター回路は6V(ホンとは6.3V欲しい)ですから  真空管規格表で調べたヒーター電流値の合計が2A以下(AC/DCアダプタの容量)なら問題ありません  12AX7のヒーターは12.6Vでも6.3Vでも使えますが ここでは6.3Vで点火しています

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