「組織利用」に関する指導・御書
指導から
第四に金銭問題ですが、
“金銭にみだらな人で強信者は一人もいない”ということを知っていただきたいのです。
本部で厳しく禁じているにも関わらず、学会員同士で共同事業を行なうとか、
信心を利用して同志からお金を借りるとか、そういう幹部がいるとすれば、
それは真面目に信心即生活を実践していない証拠です。
“信心していれば、事業の方は何とかなるだろう”、
“学会活動さえしていれば、棚からぼた餅式に金も入るだろう”と、
そんな甘い考え方でいるのは大謗法です。
信心が強くなればなるほど、金銭に対しては厳格な態度で臨むべきです。
金銭は生活の尺度であり、基本ですから、金銭について不真面目な人、だらしのない人には、
信心の厚い立派な指導者は一人もいないということを自覚していただきたいのです。
長い期間にわたってみていれば、よくその実態がわかるものです。
“火の信心”をしている人は、さも真剣に学会活動をしているようでも、
結局は生活をおろそかにしているために、
後で退転したり、人に迷惑をかけたりするような結果になっています。
自分の生活は自分で律してゆく。真面目に働き、家計簿もきちんとつけて、
月給が少ない時は少ないように切り詰め、家庭経済を常に完璧にしてゆく。
そのような真面目な生活の中にこそ、初めて御本尊の功徳も顕現するのです。
これが一念三千であり、信心即生活です。
どうか、生活に負けるような幹部は一人もいないよう、立派に実践していってください。
1967-10 幹部会 両国・日本大学講堂
指導から 青木副会長 会員と語るから
ーー金銭に絡んだ組織利用などは、特に注意すべきですねーー
“幹部だから”“あの人には義理があるから”
“同じ信心をしているから”といった気遣いは一切、無用です。
キッパリ断ってください。
戸田先生も、そうした人間が家にきたら、
「門前三尺以内に入れてはならぬ。大魔がきたか、学会の敵がきたかと、にらみつけて、追い返してしまいたまえ」
と明快に指導されている。
金銭を目的にして仏子を利用し、あまつさえ食い物にするのは、誰であれ「魔」であり「敵」です。
【『21世紀の創価の正義』青木亨編(鳳書院)2001-04-02発行】
「又法華経をば経のごとく持つ人人も法華経行者を或は貪瞋癡により
或は世間の事により或はしなじなのふるまひによつて憎む人あり、
此は法華経を信ずれども信ずる功徳なしかへりて罰をかほるなり」(1247頁)
「世間の事」と「しなじなのふるまひ」と書かれているのがそれ。
具体的には「金」と「モノ」といっていいだろう。