蓄音機との出会い

蓄音機との出会い
平成12年11月のある日、地元のイベントに出店した”がらくた屋”で一台の蓄音機をみつけた。興味ありげに見つめていると、店の親父が古いSPレコードをそのターンテーブルに載せた。筐体横に付いているハンドルでゼンマイを巻きレコード盤に針を落とす。
そして次の瞬間、私は自分の耳を疑った。その音は、昔の映画でよくかかる雑音混じりの正にあの音には違いないのであるが、想像していた音とは全く違う新鮮で何ともいえない雰囲気を醸し出しているのである。


インターネットオークション
ネットサーフィンを楽しんでいる最中に、ふと数日前の蓄音機のことが頭をよぎった。さっそくYahooで”蓄音機”を検索し、蓄音機専門のショップのホームページ、蓄音機の愛好家のホームページを知る。一口に蓄音機といっても、色々な種類がある事がわかる。ここで、一通りの知識を得ることができた。
次に、インターネットオークションに出品されていないか検索したところ、十件程が表示された。フロアー型、卓上型、ポータブル型、古いラッパ付きの物から円筒型レコードタイプの物まで様々な物がある。

我が家に届いた蓄音機

オークションである卓上型蓄音機を落札したのは、私が初めて蓄音機の音を聴いて1ヶ月もしない日である。SPレコード盤70枚が付いてきた。
届いた蓄音機は立派な物で、我が家の小さなリビングルームでは置き場所にも困るが、色々考えた末、レコードプレーヤーと仲良く並べることとなった。
早速、レコードをかけてみた。まさしく、あの日聴いた同じ感じの音がでた。夜でもあり、大きな音が出るので、そばで見ていた妻が「ボリューム、ボリューム」といって騒いでいる。蓄音機はアンプなど使ってないので、当然ボリュームコントロールなどあるはずもない。それにしても、振動板からどうしてこんな大きな音が出るのか不思議である。
数曲目にゼンマイを巻いていたところ、突然ガツンと鈍い音がし、ゼンマイが巻けなくなってしまった。ここから、蓄音機の大オーバーホールが始まるのである。

届いたのは、NITTO蓄音機叶サ  AE10 卓上型蓄音機 昭和初期製造 

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